介護福祉士実務者研修とは

介護福祉士実務者研修とは、厚生労働省が指定する研修です。
近年作られた研修であり、平成29年から、介護福祉士の資格を取得する際は必須となります。これまでは、実務経験が3年あれば試験を受けることができましたが、大きく変更されることになります。名称が似ているものに介護職員初任者研修がありますが、介護福祉士の資格取得に必要かどうかが大きな違いとなります。

以前はヘルパー3級、2級、1級と国家資格である介護福祉士という資格でしたが、介護の資格は、入門レベルの介護職員初任者研修、国家資格である介護福祉士を取得するための介護福祉士実務者研修となりました。
「実務者研修」という名前ですが、介護の実務がなければ取得できないということではありません。未経験・無資格でも受講ができます。

介護福祉士実務者研修ってどんな内容なの?

介護福祉士実務者研修の修了時間は最長で450時間ですが、持っている資格によって受講する時間は異なります。
例えば、『ヘルパー』という資格を持っている人で比較すると、

『ヘルパー1級』の資格を持っている人は合計95時間の受講で大丈夫です。
『ヘルパー2級』になると合計320時間です。
『ヘルパー3級』では420時間にも及びます。

『えっ?なんでこんなに受講時間に差があるの???』と疑問に思うでしょう。

ちなみに、『ヘルパー1級』よりさらに短い受講時間なのが、『介護職員基礎研修修了者』です。
『介護職員基礎研修修了者』は合計50時間で良いのです。
その理由は、この『介護職員基礎研修修了者』という資格は、『ヘルパー』資格より上位に位置づけられているためです。

では、介護職の入門資格である『介護職員初任者研修』の修了者はどうなるのでしょうか?
『介護職員初任者研修』修了者は合計320時間となります。

『無資格の場合は、まず介護職員初任者研修を受講しないといけないの?』

と疑問に思うかもしれませんが、前述のとおり、介護福祉士実務者研修は、無資格、未経験でも受講できます。

介護福祉士実務者研修のカリキュラム

介護福祉士実務者研修のカリキュラムですが、介護技術や認知症の理解、高齢者の発達など介護現場に必要な知識を幅広く学びます。

注目すべきは、実技カリキュラムとして『医療的ケア』があることです。
『医療的ケア』の具体的項目は、『たん吸引』と『経管栄養』です。
『たん吸引』や『経管栄養』は看護師が行う業務でしたが、高齢者の増加と看護師の不足から介護士でもできる業務となりました。

ただし、実際にこれらの業務を行う場合は、介護福祉士実務者研修とは別に実地研修を行う必要があります。

介護福祉士の資格を持っていない人が介護福祉士実務者研修を取得するメリットは?

1つ目に、介護福祉士の受験に備えることができます。
実務経験が3年に満たない人でも、早めに取得しておくと後々楽になります。

2つ目に、サービス提供責任者になれることです。
訪問介護の仕事では、利用者40人ごとにサービス提供責任者を1人置く必要あがります。ヘルパーとして働くだけでなく、ケアプランにかかわる仕事もできるようになり仕事の幅が広がります。介護福祉士の資格を取得しなくても、訪問介護で働く場合は持っていたほうが有利と言えます。

3つ目に、吸痰や経管栄養の仕事ができることです。仕事の幅が広がります。
このように、介護福祉士実務者研修を取得するとメリットはたくさんあります。